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色と照明の豆知識
  物の色の見え方

電球で物を照らすと、自然光の場合と類似していますが、蛍光灯や水銀灯では、色が異なって見えます。このように光源の照明による物の色の見え方の性質を演色性といいます。
演色性の表示方法は、JIS規格で決まっており、自然光の代わりに基準光源を定め、これによる見え方と対比して演色評価数を計算する方式になっています。
演色評価の値は、基準光源(自然光の代用)を100とし、100に近いほど優れているものと評価されます。
測定した光源が基準光源であれば、Ra100で表し、色ずれが大きくなればRaの値は小さくなります。一般に、Raが80を超える光源は演色性が良いとされています。
その他にも、色の温度を表す単位のケルビン(K)、光源から発生する光の量を表すルーメン(lm)などもあります。
ケルビンが高いほど白味を帯びさらには、青味を帯びてきます、低くなると赤味を帯びてきます。蛍光ランプは白っぽく、水銀ランプは青白く、電球はオレンジがかって見えます。


表:市販の蛍光灯と性能(商品・性能は日立製のものを参考にしています。)
40形直管蛍光ランプ 平均演色評価数 色温度 全光束
ハイルミックD Ra 92 6700 K 3250 lm
ハイルミックN Ra 92 5000 K 3450 lm
昼光色 Ra 74 6500 K 2610 lm
白色 Ra 61 3000 K 3000 lm

上の表によると最も自然光に近いのはハイルミックDとNです。色温度が高く明るく感じられるのはハイルミックDということになります。
昼光色、白色に比べ割高になりますが色を扱う場所ではハイルミックのタイプがおすすめです。
その他、高演色蛍光ランプ・演色AAAは40形で色温度5000K、全光束で2370 lmと明るさで若干劣りますが演色ではRa99とほぼ自然光に近い物もあり印刷物の色検査、写真展や美術館の照明などによくつかわれます。
ちなみに水銀灯は平均演色評価数がRa40からRa50の製品が多く自然光の中で見る色とは違って見えるので、色を見るのには不適切な環境ですが、平均演色評価数の比較的高い(Ra65からRa90)メタルハライドランプに電球のみ交換可能な照明器具もあります。但し、ランプのみの交換が出来ない機種やランプの値段・寿命の問題もあるので販売店とよく相談してください。
照明のランプは作業の内容やランニングコストにあわせ適切なものをお選びください。実際に調色をされる場合には、自然光で最終確認をするか、もしくは専用の調色用ライトでおこなってください。




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