Yamaguchi 株式会社ヤマグチ
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プラスチックパーツ補修システム

接着工法

パネル合わせ 1.パネルの合わせ各部分とのつながりが良いか確認しパネル切断を行う。 2.切断した面のバリをベルトサンダーなどで除去します。

表面処理 1.車体側と部品側の接着面の錆、塗料などを研磨して除去します。部位により各種研磨剤を使い分けてください。(#60〜#120)

2.接着面の油分や汚れをシリコンオフ等の溶剤で脱脂します。
注意
確実な接着強度を得る為には表面処理作業は欠かせない作業です。必ず実施してください。

パネルボンドセット 1.3Mオートミックスパネルボンド8115またはパネルボンドミニ38315をセットし主剤と硬化剤がそれぞれきちんと吐出されていることを確認します。
2.必ず主剤・硬化剤が出ている事を確認してください。
3.ミキシングノズルを装着ください。

注意
パネルボンドは2対1の混合比の2液室温硬化型エポキシ系接着剤です。適切の量を確実に混合することが重要です。
このため塗布作業時には必ずミキシングノズルを使用してください。
使用製品

A・オートミックスパネルボンド8115
・オートミックスハンドガン8117
B・オートミックスエアーガン9930
・オートミックスミキシングノズル8193
C.オートミックスパネルボンドミニ38315
・オートミックスハンドガン8190
・ミキシングノズル38191
パネルボンド塗布

車体と部品のそれぞれの接着面にパネルボンドを塗布します。 注意
塗布作業時は、安全メガネを使用し、またパネルボンドが直接肌に触れぬように手袋をして作業してください。
●ノズルより接着剤を吐出することが出来る時間(可使時間)は45分(25℃)です。これ以上時間が経過している場合は、新しいミキシングノズルに交換して作業してください。無理に作業するとガンのプランジャーが損なわれることがあります。
ヘラで伸ばす

錆の発生を防止し、また接着剤と接着面の空気を巻き込むことを防ぐ為、ヘラを用いて鉄板が露出している部分全体にパネルボンドをならします。 注意
塗布作業後は、次回使用時までミキシングノズルをつけた状態で保管し、使用時にノズルをはずし、主剤と硬化剤がそれぞれきちんと吐出されることを確認の上新しいミキシングノズルを装着して下さい。ノズルを取って保管しようとすると、パネルボンド本体の吐出部分で接着剤が一部混合され硬化して内容物が出ないか、または吐出されても適切な混合比での吐出が出来ない場合があります。このような場合は確実な接着力が得られません。
塗布2回目

どちらか一方の接着面にさらにパネルボンドを塗布します。この際、接着面のエッジより5mm内側に塗布します。
これは、パネル組み付け時に若干のすき間が生じた際にも確実な接着力を得る為です。
注意
注意事項は上段のヘラで伸ばすの注意と同じ。
パネル組み付け

パネルを組み付け、建付けを点検しクランプ等で、固定します。この際はみでた接着剤は硬化前にへらなどで取り除いてください。
固定の際のひずみを防ぐため約5cm間隔での固定をお勧めします。尚、可使時間内であればパネルの組み付け位置修正が可能です。
注意
ホイールアーチ部分では、はみでた接着剤がブレーキ等の部分に垂れることがあります。事前にマスキングペーパーなどで覆ってください。
●ホイールアーチ部分への組み付け前のシーリング剤塗布の必要はありません。
溶接作業

必要に応じ溶接作業を行います。スポット溶接作業は接着剤を塗布した部位での作業が可能です。(ウェルドボンディング工法) MIG溶接作業の場合は接着剤が溶接時の熱に耐えられません。このためMIG溶接作業を行う部位へは接着剤を塗布せずにパネル組み付け前に市販の防錆剤を塗布して作業後の錆の発生を防いでください。 注意
溶接作業を必要とする部位
クウォターパネルおよびサイドパネル交換時のエンドパネルとのせ接合部分へは必ず溶接作業を行ってください。
●スポット溶接作業(ウェルボンディング工法)は、接着剤が硬化する前(塗布後45分以内25℃)に作業を行ってください。

硬化作業 ヒーター等で暖めて硬化を促進させます。
完全硬化時間および立ち上がり強度発現時間(次の作業に移れる時間)については下の表をご覧下さい。
注意
硬化時間は、接着剤層がその温度に達してからの時間です。寒冷な時期には、ある程度車体の温度が上がるまでの時間を考慮して下さい。


パネルボンド接着工法の特徴
パネル交換作業の作業性の向上が図れる。
・溶接作業に見られる火花の発生がないため、内装トリム、シートなどの脱着の手間、カバーする手間などの付帯作業の軽減が図れます。
・溶接作業のような熱が発生しないため、熱によるパネルのひずみが起こらず後処理が容易です。
高品質な仕上がりが得られる。
・接着部は機密性が高く、内部への水の浸入を防ぎます。これにより錆の発生を防ぐ高品質な作業が可能です。
異種材料どうし、また溶接が困難な材料の接合が容易である。
・アルミニウム、FRPなどの接着が可能です。
性能特性
被着体 せん断強さMPa(kgf/cu) はく離強さkN/m(kgf/25mm)
鉄板 23.5(240) 7(18)
アルミニウム 21.1(215) 4.3(11)
可使時間
45分(25℃) (ミキシングノズルから吐出することができる時間)
硬化時間
25℃ 60℃
立ち上がり強度発現時間
(次の作業に移れる時間)
12時間 60分
完全硬化時間 24時間 90分

※ヒーター等で加熱することにより硬化を促進することができます。
工法説明および適用部位
パネルボンディング工法
接着剤を主に使用して接合する方法
ウェルドボンディング工法
スポット溶接と接着剤を併用する接合方法
適用部位:クウォーターパネル、ルーフパネル、ドアアウターパネル等のパネル交換作業

注意
パネルボンディング工法においては、ロッカーパネル、コアサポート等の構造部位には使用しないで下さい。
適用部位:スポット溶接作業をする部位全般

注意
構造部位への使用時は定められた点数のスポット溶接作業を必ず実施してください。



上記資料は3Mオートミックス パネルボンドシステムの資料からの転載によるものです。

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